使い方ガイド / 第4章

インボイス区分をラクに — 3つの選択から確認

課税仕入の仕訳で、インボイス区分を小さなバッジとモーダルで確認します。「適格 / 非適格 / 設定しない(MFにまかせる)」から選び、非適格の控除率は計上日から自動で入ります。適格は登録番号(T番号)や証憑がなくても確認できます。まず Part 1(日々の判断)だけ読めば運用できます。Part 2 は、公表データの取り込みや自動確認など、もっとラクにするための初回・任意の設定です。

この章の内容

Part 1 | 日々の判断(これだけでOK)

  1. この章でできること
  2. 判定バッジの見かた
  3. バッジを開いて、3つの選択から確認する
  4. 適格 — 登録番号や証憑がなくても確認できる
  5. 非適格 — 控除率は計上日から自動で入る
  6. 区分を確認して、仕訳を確定する

Part 2 | もっとラクにする設定(初回・任意)

  1. 国税庁の公表データを取り込む(初回+ときどき更新)
  2. T番号照会で登録を確認する(任意)
  3. 自動確認で「毎回の確認」を減らす
  4. 登録番号(T番号)を摘要に入れる(任意)
  5. プロファイルで初期提案を決める(任意)

PART 1

日々の判断(これだけでOK)

仕訳レビュー画面での操作です。設定は不要で、そのまま使えます。

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仕訳レビュー画面で、課税仕入の行のインボイス区分(適格請求書か、経過措置の非適格か、MFの既定にまかせるか)を判断します。ポイントは4つです。

この章の設定は、証憑からの一括起票(仕訳レビュー)だけでなく、 第3章「明細からのAI起票」で作った下書きにも同じように効きます。
仕訳編集画面。借方の課税仕入(消耗品費)の行にインボイス判定バッジが表示され、貸方の現金の行には表示されていない
仕訳編集画面。課税仕入の行にだけ判定バッジ(例「要確認」)が出ます。現金など課税仕入以外の行には出ません。
「設定しない(MFにまかせる)」を選ぶと、invoice_kindをマネーフォワードへ送信しません。MF側の既定値を使いたいときや、税区分・対応表をまだ設定していない運用でも選べます。AIが証憑から区分を提案した場合も、この画面で確認・修正できます。
01

課税仕入の行に出るバッジは、状態によって表示が変わります。

「要確認」のまま仕訳を確定しようとすると、たとえば「借方1行目のインボイス区分が未確認です。確認するか、「設定しない(MFにまかせる)」を選んでください。」と案内されます。バッジを開き、3つのどれかを選んで確認してください。
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バッジをクリックすると、確認モーダル「インボイス区分」が開きます。「適格 / 非適格 / 設定しない(MFにまかせる)」から選びます。課税仕入は既定で「適格」が選ばれています。上部に「担当者の判断を記録します。T番号の入力は任意です。」と表示されます。

インボイス区分モーダル。適格、非適格、設定しない(MFにまかせる)の3つから適格が選択され、下部に「この選択で確認」ボタン
確認モーダル「インボイス区分」。3つから選び、「この選択で確認」を押します。T番号照会は任意です。
設定しない(MFにまかせる)」では、インボイス区分をMFへ送らず、MF側の既定値にまかせます。税区分や対応表が未設定でも選べるため、免税事業所や税区分を空欄で運用する事業所でも仕訳を止めずに進められます。
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登録事業者からの通常の課税仕入は「適格」のままでかまいません。「この選択で確認」を押すと、担当者の判断として記録されます。モーダルには「担当者の判断で適格として確認できます。T番号が未入力・未照合でも確認を妨げません。」と表示されます。

登録番号(T番号)や証憑がなくても、適格として確認できます。これは実務上とても大事な点です。

こうしたケースでも、T番号の入力を求められて手が止まることはありません。担当者が「適格」と判断すれば、そのまま確認できます。

T番号・証憑は「判断を助ける材料」であって、適格にするための必須条件ではありません。最終的な判断は担当者が行います。念のため登録を照合したいときは Part 2 の「T番号照会」を使います。
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登録事業者でない先からの仕入は「非適格」に切り替えます。トグルを非適格にすると、仕入税額控除率(80%など)が計上日(取引日)から自動で入ります。率を自分で選ぶ必要はありません。

非適格を選んだモーダル。仕入税額控除率が80%になり、「計上日 … から自動」と表示されている
非適格を選ぶと、控除率が計上日から自動で入ります(「計上日 … から自動」と表示)。

自動の率を手で変えたいときは、「仕入税額控除率」から 80 / 70 / 50 / 30 / 0% を選び直せます。手で変えた場合は「手動」と表示され、自動と区別できます。

控除率を手動で変更したモーダル。率の下に「手動」と表示されている
控除率を手で変えると「手動」と表示されます。
経過措置の控除率は取引日によって変わります:2026年9月30日までは80%、2026年10月1日から70%、2028年10月1日から50%、2030年10月1日から30%、2031年10月1日以後は0%(令和8年度税制改正後の日程)。アプリは取引日から自動で判定するので、期間の切り替わりを気にせず入力できます。
いま、アプリからマネーフォワードに登録できる非適格は「80%」と「70%」です。2026年9月30日までは80%、2026年10月1日からは70%なので、通常はそのまま登録できます。2028年10月1日からの50%・2030年10月1日からの30%を選んだ行は、いまはアプリから登録・更新できません——マネーフォワードの画面で登録を完了してください(アプリが勝手に80%や対象外へ置き換えることはありません)。新しい率への対応は、今後のバージョンで順次広げます
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「この選択で確認」を押すと、バッジが「適格 ✓」(確認済み)や「非適格80% ✓」に変わります。多くの行がある仕訳でも、インボイス区分を確認した行がひと目でわかります。

インボイス区分の確認後。課税仕入の行のバッジが「適格 ✓」になっている
インボイス区分の確認後。バッジが『適格 ✓』に変わり、確認済みだと分かります(非適格を確認した行は『非適格80% ✓』などになります)。

仕訳全体の準備ができたら、カード下部の「確定する」で仕訳を確定し、マネーフォワード登録へ進みます。

インボイス区分の確認や、あとで出てくる自動確認・摘要追記の設定だけでは、マネーフォワードへ自動送信されることはありません。インボイス区分の「確認」と、仕訳全体の「確定」は別の操作です。マネーフォワードへの登録も、つねに別の確認操作で行います。

PART 2

もっとラクにする設定(初回・任意)

登録の照合や自動確認を使いたいときの設定です。すべて任意で、必要になったときに設定すれば十分です。

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国税庁の公表データ(適格請求書発行事業者の一覧)は、入力したT番号を取引日時点で有効かどうか照合し、その結果をレビュー根拠として保存したり、根拠付きで自動確認したりするときに使います。基本の適格/非適格の判断や、担当者の判断による確認、対象外・非適格の自動確認には必要ありません。使いたい場合に、このPCへ取り込んでおきます。

サイドメニュー アプリ設定国税庁公表データ(インボイス登録番号の公表データ。アプリ全体で共通)

アプリ設定の「国税庁公表データ」パネル。「公表データを更新」ボタン、鮮度バッジ、登録件数、最終更新日などが表示されている
「アプリ設定 → 国税庁公表データ」。「公表データを更新」で取り込みます。
出典:国税庁 適格請求書発行事業者公表サイトのデータを加工して使用しています。国税庁はこのアプリの判定を保証するものではありません。個人事業者は「名称情報なし(登録状態は確認済み)」と表示されることがあります。
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AIが証憑からT番号を読み取った場合は、「T番号照会(任意)」を開くと、「AIが読み取ったT番号(未確認の提案)」として読取値と照合状態が表示されます。同じ番号が照会欄へあらかじめ入力されるので、転記せず確認できます。

モーダル内のT番号照会を開いた状態。AIが読み取ったT番号、照合状態、同じ番号が入ったT番号入力欄、「登録状態を確認」ボタン
T番号照会(任意)。AIの読取値・照合状態を見て、あらかじめ入力された番号を「登録状態を確認」で照会できます。
照会には、6で取り込む公表データを使います。公表データが未確認(未取得・古い・取り込み未完了・更新確認未完了)でも照会自体は実行できますが、結果は「照会未更新」と返り、根拠としては保存できません。先に「公表データを更新」を済ませてください。
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毎回モーダルで確認するのが手間なときは、自動確認を使います。証憑レビューの下書きと、明細から作った下書きのどちらにも同じ設定が効きます。公表データで裏付けられた行や、設定した方針と共通の安全条件を満たした行を、下書きの段階でインボイス区分の確認を自動的に済ませられます。事業所ごとに設定します。

(対象の事業所を選択)→ サイドメニュー 事業所の設定インボイス自動確認

「インボイス区分の自動確認」パネル。説明に「証憑レビューと明細の下書きの両方に適用するレベルです」とあり、レベル1・毎回確認/レベル2・公表データで裏付けて自動確認(推奨)/レベル3・AI判断を採用の3段階から選ぶ
「インボイス区分の自動確認」。3つのレベルから選びます。設定は証憑レビューと明細の両方に効きます。
レベル1
毎回確認
根拠がある場合も、人がインボイス区分を確認します。いちばん慎重な設定です。
レベル2
公表データで裏付けて自動確認
(推奨)
適格は、T番号が公表データで取引日時点に有効なら根拠付きで自動確認します。加えて、AIが出したT番号が行に厳密に一致していて公表データが未確認(未取得・古い・取り込み未完了・更新確認未完了)の場合は、警告と記録を残したうえで自動確認します(照合できたわけではない、という印が残ります)。照合が失敗・不一致・該当なし・無効のときは自動確認せず手動確認です。対象外・非適格などは共通の安全チェックを通過した場合だけ自動確認します。
レベル3
AI判断を採用
T番号を公表データで確認できない場合も、警告を残してAIのインボイス判定を下書きへ自動採用します。有効化には確認チェックが必要です。
どのレベルでも、税区分・日付・マネーフォワード対応可否などの共通安全チェックは省略しません。また、この設定だけでマネーフォワードへ自動登録・更新・削除することはありません(登録はつねに別の確認操作です)。迷ったら推奨のレベル2から始めるのがおすすめです。
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適格と判定した行の摘要の先頭に、T番号を自動で付けたいときの設定です。事業所ごとに設定し、初期設定はオフです。

(対象の事業所を選択)→ サイドメニュー 事業所の設定T番号摘要(T番号を摘要の先頭に付ける)

「T番号を摘要の先頭に付ける」パネル。オン/オフのスイッチと説明(オンにするには確認チェックが必要)
「T番号を摘要の先頭に付ける」。オンにするには確認チェックが必要です。
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特定の証憑種別について、あらかじめインボイス区分の「初期提案」を決めておけます。たとえば、いつも免税事業者から仕入れている証憑なら、初めから経過措置(非適格)を提案させる、といった使い方です。

(対象の事業所を選択)→ サイドメニュー 事業所の設定証憑プロファイル「インボイス区分の初期提案」

証憑プロファイル編集の「インボイス区分の初期提案」。既定は『なし(既定)』で、証憑種別ごとにプルダウンで選べる
プロファイル編集の「インボイス区分の初期提案」。証憑種別ごとに既定を決められます。

この章のまとめ

  1. 判定は課税仕入の行だけに出る。既定は「適格」
  2. バッジを開いて「適格 / 非適格 / 設定しない(MFにまかせる)」から選ぶ。設定しない場合はinvoice_kindをMFへ送らない
  3. 非適格の控除率は計上日から自動(2026年10月から70%など)。アプリからMF登録できる非適格は80%と70%(50%・30%は今後のバージョンで順次)
  4. 適格はT番号・証憑がなくても確認できる(少額特例・電気代など)
  5. AIが読み取ったT番号は、AI由来ラベル・照合状態・入力済みの照会欄で確認できる。公表データでの照会は任意
  6. 手間を減らしたいときは自動確認(推奨レベル2)。摘要追記・初期提案も任意で設定できる
  7. 設定だけでは登録されない。マネーフォワード登録はつねに別の確認操作